頑張ってもボーナス３万円でした。～考えが変わった瞬間～

夏季のボーナスは0円でした。

冬季のボーナスは3万円でした。

求人票には4ヵ月と載ってったのにね…

夏は0円、冬は３万円という会社のボーナス。

この金額はボーナスではなくて寸志なんだ。冬は寸志か…と思ったのと同時に「ヤバいなこれは…。」と思った。

それは、さすがに冬もボーナスがなかったら会社の退職者が増えてしまうかも？

職員さんで辞める人が出てくるかもしれない…ここの存続は大丈夫か？

私は老人福祉施設に勤めています。

コロナウイルスで施設に感染者が蔓延してパンデミックとなってしまった。

一人の感染者から始まり、次々に増えていく感染者。

それは利用者さんだけでなく職員にも広がり、私は結構最初に感染したので後日聞いた話では、隔離はしてるが痴呆の方は部屋から出てくるし徘徊もする。

次々に職員の欠勤が増え他事業所からの応援も要請してはいるけど手一杯になっていく。

おむつ交換もなかなかできない。入浴も中止。感染者で重症化する人の手配（当時は入院の受入れしてくれる病院を探すのも大変だった。）、朝食を中止にしてとどんどんサービスも出来なくなる。

そして、ついに施設の長がコロナに感染し倒れる。。。

これは緊急を要すると判断した保健所がコロナウイルス感染対策支援機構へ要請しました。

ゾーン分け・感染者把握・ミーティング・消毒の取り扱い・利用者さんの体調・職員のシフトなど…あらゆる面で指導していただき、10日程滞在してもらって隔離ゾーンを少しずつ減らしていく通常の生活に向かっていくのをお手伝いしていただきました。

その時期に体力も落ち、免疫も弱っていく利用者さんが（言い方が悪いんですが）バタバタと亡くなっていく。救急車を呼んでも途中で息をしてなくなり、主治医に来ていただき死亡診断書を書いてもらい、火葬場に遺体を引き取りに来ていただくなど…かなりの利用者さんが亡くなりました。

それで、やはり介護保険給付金の金額（収入）もガタッと減ります。でも、固定費は減るわけでもなく、むしろ感染対策の消毒やら支給されないものの経費が増える。で、経営がどんどん悪くなる。

もちろん、補助金も支給されましたが追いつく訳でもない。

そんな状況で、夏のボーナスが払える訳がなく残念ながら0円でした。

そこは、このパンデミックを経験している職員も、頑張ってきてはいたが利用者さんも少ない状態なので納得もしてる部分はあり「冬のボーナスは頑張って支給されるようにしましょう。」って掲示板に書いてあったのと、利用者さんも徐々に増えていくのも実感してるので冬のボーナスを職員は期待してたと思いました。

な・の・に、冬のボーナスは寸志！

これは施設の理事長としてガッカリしている職員に説明の義務があると私は考えました。

ボーナス支給日の当日に賞与明細書をもらい支給金額3万円を確認し、たまたま午後に来た理事長に「今回の寸志に対して職員に説明はされないんですか？」と言ったら、「あれは寸志ではありませんボーナスです。仕事の働きを見て私が査定しました。」とのお言葉…

私はあぜんとしたのを覚えています。

その後の面談でも、私が言った職員に説明してくれの言葉に対して、プライドが傷ついたのか、痛いところを突かれたのか知らないが、私の猛攻撃が始まりました。

年明けの一発目に「〇〇さん、もう会計はしなくていいから。他のことをしてもらいます。その分給料は下がるから。」と言われた。（パワハラすごいでしょ？）

面談でも「頑張って今度のボーナスはたくさん貰えばいいでしょ。」と…

自分で言いますが、私は結構頑張って貢献してたと思う。社会福祉法人の会計は難しくて訳わからない、前任者からのマニュアルもない、今いる職員の人で教えてくれる人もいない。決算もどこから手を付けていいのかも分からない状態で、自分なりのマニュアルも作って年々出来るように努力してきた。

電話も来客対応もメールもご利用者さんのご家族にも指名していただいてたし、ご利用者さんも私とお喋りをしたいと事務所に来られる人もいました。

そんなことも知らない何も知らないで就任してきた理事長。たまに午後数時間だけ滞在して現場も見に行かないで、元カウンセラーというプライドだけで面談しに来てる人。暗くなる前に帰る人。雪が降ったらスタットレスじゃないから来ないという人。

その人が何を査定してるのでしょうか。ただ、自分の好き嫌いだけで判断してませんか。

これを感じてしまってから、猛攻撃されてる私は頑張ったところで次も寸志金額しか査定されないと判断しました。

「ここはもう無理だな…。」

とういか、今までのサラリーマン脳が変わった瞬間でした。

いままで当たり前と思ってた会社勤めが一気にシフトチェンジした感じになった。

この思考は大チャンスと捉えてます。

YouTubeやろうかなとか、いやいやビジネスの勉強したいなとか、一年間棒に振ってもいいから受けの収入から自分から取りに行く収入をしていきたいと思ってきた。

そう思ったら、理事長に嫌われて今会社を退職出来る自分、この思考になれた自分に未来しかないと信じてる。

すんなり辞めさせてくれてありがとうと素直に思える…まではもう少し時間がかかりそうだけど、いつか絶対にそう思える日が来ると、がむしゃらにやっていかねばと思う私でした。